限界なのかっ!2019/09/25 10:54

昨日は雨降りましたが、今日は秋晴れ一歩手前の爽やかさ(笑)

朝はNDで保育園、そして店には自転車通勤です。

店に溜まってきていたチューニングパーツも作業と共に順調に減ってるような気がします。

工場ではNCのクラッチ交換が終わってます。
スポーツ走行もする車両ですがノーマルクラッチでしたのでそろそろ限界でディスクの熱歪みと思われる症状が出てしまったので交換です。

次はちょっと強化です。

分解したクラッチ部品をこれでもかっ!ってくらい見ます。使い終わった部品を良く眺める事はとても大切で、使い方の癖や部品の限界を目視出来る事も少なくありません。

そのトラブルが人的な物なのか、部品的な物なのか判断出来るなら次にトラブルを起こさないような配慮と対策が出来ます。

今回は酷使され熱を帯びたクラッチの限界という感じです。ジムカーナ車両ですのでそれほど長時間周回しないんですが、練習走行を繰り返すうちにオーバーヒートしてますね。タイアなども太くなったのも原因の一つですけどクーリングタイムが少なかったのだと予測します。

僅かに圧着力を高めたノンアス系で対策しました。

クラッチはマニュアルミッション車であれば必ず考えなくてはならないチューニングポイント。エンジン150馬力程度でストリートであればフライホイールは多少軽量化しても良いですが、ディスクやカバーは純正相当をオススメです。軽量なロードスターの場合は純正相当で十分です。

あとエンジンや他のパーツの耐久性にも直結してきます。
強化クラッチは油圧回路全てに負担掛かります、当然ちゃんとメンテしていれば大丈夫なのですが、メンテサイクルは早めにやっておく事でトラブルから回避できます。

長く乗り続けるエンジンにも悪影響あります。
エンジンをスラスト方向に押し込む強さも強くなりますので信号待ちなどでクラッチを踏んでいる時間の分だけエンジンのクランクメタルの負担になります。これ案外知られてないんですが、エンジン組める人にはとても心配なストレスです(本当)
他にもシャフトやデフやミッションにも負担掛かるのが強化クラッチ。

クラッチは何でも強化が良いという訳ではないんですね。
どちらかというと強化は避けたいのに目的の為に仕方なく強化を使うんです。先日僕のND耐久号のミッションが壊れました、新品を慣らしして10時間くらいサーキット走行しただけですがそんなに重く無いシングルメタルクラッチなのに4速ギアの歯が耐えられなかったようです。

ミッションを強化するか、クラッチの繋がりを弱くするかの選択です。

現行NDRFのクラッチなんかもミッション守るようなマスダンパー式のクラッチシステムになってます。僕が乗っていたBMWミニクーパーSもそうでした。イキナリ繋ぐような走行でミッションが耐えられないんだろうと判りやすい対策です。シフト操作によるシンクロとか守るのではなく単純にギアの歯を守る為です。エンジン出力は上がってますのでひょっとしてその代わりに圧着力は少し高いのかも知れません。

なんにせよ強化クラッチに対してそれくらいメーカーもシビアに考えているんですね。

じゃあサーキットガンガン走るロードスターはどうなの?
っていうと、当店のお客さんは殆どノーマルタイプか、僅かなノンアス強化でガンガン走ってます。誰も滑らせてきません(笑)

さぁ~今日も元気にいきまっしょぃっ!